ホーム   最新ニュース   参加・支援する(会員制度)   問合せ・会員申込など   なぜ「脱原発」か  
英語版(ENGLISH)








原子力に関する基本的な用語の意味は?
原子力キーワードガイド
原子力キーワードガイド
1.核分裂のしくみ/2.原子力発電所の種類/3.原子力発電所の主な機器/4.核燃料サイクル/5.放射性廃棄物/6.事故/7.放射能、放射線・被曝/8.行政組織と法律/9.建設手続き/10.電気事業・電気料金


“CNIC EXPRESS” 原子力の現状を伝えるニュースや新刊の書籍、イベント案内など独自の情報が詰まっています。
★ご注意★
メールマガジンをご登録されますと配信サービスを取り扱う『(株)まぐまぐ』からのメールマガジンも自動登録されます。 申し訳ございませんが規約により当室のメルマガのみに登録することは現在可能ではありません。

当室ホームページに掲載した記事、『原子力資料情報室通信』からの記事をピックアップしてメールマガジンを発行しております。
まぐまぐ



SmartSection is developed by The SmartFactory (http://www.smartfactory.ca), a division of InBox Solutions (http://www.inboxsolutions.net)
>
原子力資料情報室通信396号(2007.6.1)より

六ヶ所再処理工場耐震強度不足判明 操業は数ヶ月延期確実

澤井正子

原子力資料情報室通信396号(2007.6.1)より

 使用済み燃料プールに設置されている燃料取扱装置とチャンネルボックス切断装置で、耐震強度の不足が明らかになりました。これらの機器は誤った計算のまま国から認可を受け、建設されました。現時点でこれらの機器は使用されていませんが、強い地震により破壊される可能性があります。
 日本原燃は安全確保より工場の本格稼働を急ぎたいため、耐震補強工事でごまかそうとしています。いずれにしても、六ヶ所再処理工場の操業(2007年11月)が数ヶ月延期されることは確実です。
 六ヶ所再処理工場のプールでは、現在すでに約2270トンの使用済み燃料が貯蔵中です。使用済み燃料集合体は大きいもので約500kg(大飯4号機)くらいの重量があります。燃料取扱装置は燃料プールの上に設置され、使用済み燃料を吊った状態でプール内を移動させるクレーンです。チャンネルボックス切断装置は、プールの中に設置されおり、切断されたチャンネボックス(*)は放射性廃棄物として保管されます。
 この問題は4月13日、日立製作所から日本原燃に伝えられ、日本原燃は5月11日に『報告書』を公開しました。強度の不足は、耐震計算で機器の固有振動数を入力すべきところ、逆数の固有周期を入力したために起きました。正しい数値による計算によって「想定される最大の地震に対して一部の部材で発生する応力が許容応力以上となることを確認した(『報告書』)」。つまり六ヶ所再処理工場が安全審査で想定された最大規模の地震に襲われた場合、プール上部の燃料取扱装置(3基)やプール内にある第1チャンネルボックス切断装置(2基)が転倒したり破壊され、プールのライナーを切断したり、床や壁を壊す、また貯蔵されている使用済み燃料に損傷を与えるような事故を起こす可能性がある、というのです。
 この耐震計算は1992年に日本原燃から日立製作所に発注され、さらに日立エンジニアリング・アンド・サービス→茨城日立情報サービスと下請けされています。計算の担当者とその上司は計算から4年後の96年にミスを確認しています。以降11年間、その間何度も計算ミスを公表するチャンスがあったにも関わらず、「発見できなかった(『報告書』)」のです。ご存知のように使用済み燃料プールは大規模な漏えい問題で「総点検」(03年)を行なうなど、六ヶ所再処理工場では何回も点検作業が行なわれてきました。
 この上司は計算ミスを確認した時、「実機に近い条件で再計算すれば許容応力を満足すると考え(『報告書』)」、計算の改ざんを行なおうとしました。想定を甘くすれば何とかなると考えたようですが、「業務繁忙により許容応力を満足する結果を得る前に回答期限が来た」ため、そして「本件により問題が拡大することを危惧したため、(中略)社内の誰にも報告・相談しなかった(『報告書』)」、つまり忙しさのために改ざんもできずそのまま隠ぺいしたというのです。ここにはミスをミスとして認め安全を確保するという技術者としての最低の倫理もなく、利益優先、安全無視の体質があるだけです。

*BWR燃料集合体は原子炉に装荷されている時、チャンネルボックスという四角い筒様の部材で外側が覆われています。チャンネルボックスは燃料集合体内の冷却材流路確保、制御棒ガイド、燃料棒の固定と保護の機能を持っています。






小林晃 写真展−『素顔の核燃料再処理工場 The True Face ofNuclearReprocessing Plants』より〜画質は落として掲載させていただきました)
  この記事を PDF フォーマットで見る 記事を印刷する 記事をメールで送信

ページ移動
良く読まれた記事 次の記事





原子力市民年鑑2011-12




まるで原発などないかのように


ほんとにだいじょうぶ?身近な放射線


破綻したプルトニウム利用 政策転換への提言


エネルギーと環境の話をしよう


申し込み・資料請求メールフォームへ
会員の方には、『原子力資料情報室通信』などをお送りいたします。会員制度についてはこちらをご参照ください。


政府や原子力産業から独立した立場を維持するため、活動資金は主に会費とカンパでまかなっています。ご協力をお願いします。
【カンパ送り先】
郵便振替00140-3-63145
原子力資料情報室


放射能ミニ知識web版






NEW OPEN★



Powered by XOOPS 2.0 © The XOOPS Project
Theme Designed by OCEAN-NET