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ラジウム-228 (228Ra)

ラジウム-228(半減期 5.75年)

崩壊方式
ベータ線を放出してアクチニウム-228(228Ac、6.15時間)になり、アクチニウム-228もベータ崩壊してトリウム-228となり、さらに崩壊が続きます。トリウム-228(1.91年)→ラジウム-224(3.66日) →ラドン-220(56秒) →ポロニウム-216 (0.15秒)→鉛-212(212Bi、10.6時間) →ビスマス-212(1.01時間)。ビスマス-212は二通りの崩壊をして、ポロニウム-212(0.15秒)とタリウム-208(3.05分)になって、最後は鉛-208で終わります。ラジウム-228があれば、多くの短寿命放射能があることになります。

存在と生成
トリウム-232(232Th、141億年)が崩壊を続けて生じます。岩石中のトリウム1tに0.40mg(40.5億ベクレル)が含まれていて、玄武岩、花こう岩および石灰岩1tに含まれる量は、それぞれ6,500、93,000および6,900ベクレルです。

化学的、生物学的性質

省略

生体への影響
ふつうは内部被曝が問題になります。10,000ベクレルを吸入した時の実効線量は17ミリシーベルト、経口摂取した時は6.7ミリシーベルトになります。

放射能の測定
ラジウムを分離して測定試料をつくり、ベータ線を測定するのがふつうの方法です。放射線測定には液体シンシレーション計数装置またはガイガー計数装置を用いますが、ラジウム-226から放出されるアルファ線の影響を除く工夫は必要です。ガイガー計数装置を用いる時は、薄いアルミ箔でアルファ線と低エネルギーのベータ線を吸収させてアクチニウム-228が放出するベータ線のみを測定するのは一つの方法です。ガンマ線の測定も利用できますが、あまりにも多くのガンマ線が放出されるために取り扱いにくい点もあります。体内に入っている量を知るには、全身カウンターでガンマ線を測定すればよいのですが、バイオアッセイを用いる方がよい場合もあります。

ラジウム-228から放出される放射線とエネルギー(百万電子ボルト)
ベータ線,0.0149 (40%). 0.039 (60%)

排気中又は空気中濃度限度(すべての化合物、ベクレル/cm3
5×10-8

排液中又は排水中濃度限度(すべての化合物、ベクレル/cm3
7×10-4

吸入摂取した場合の実効線量係数(すべての化合物、ミリシーベルト/ベクレル)
0.0017

経口摂取した場合の実効線量係数(すべての化合物、ミリシーベルト/ベクレル)
0.00067

アクチニウム-228から放出される放射線とエネルギー(百万電子ボルト)
ベータ線,0.45 (13%). 0.64 (7.6%),1.11 (53%).1.70 (6.7%),他,ガンマ線,0.270 (4%). 0.3389(12%),0.795 (5%). 0.912 (29%),0.965 (6%).,0.969 (17%),1.588 (4%),他多数