梅田さんの労災、不支給決定

梅田さんの労災、不支給決定

 30年前に島根原発と敦賀原発で定検工事に従事し、心筋梗塞で労災申請していた梅田隆亮さんに、島根労働基準監督署は9月14日、福岡労働局にて補償の不支給を通知した。
 梅田さんは、敦賀原発での作業終了後のホールボディカウンター(WBC)測定で2247カウント(通常の3倍)が検出された。長崎大学医学部のWBC精密測定で、ふつうは体内にないはずのコバルト57・58・60、マンガン54、セシウム137といった放射性核種が検出された。梅田さんを診察した長崎大学医学部国際ヒバクシャ医療センターの医師の所見には、「…当時、悪心、全身倦怠感、易出血性などの症状があり、病院の検査で白血球減少を指摘されたそうですので、急性放射線症候群に近い被曝があった可能性は否定できません。心筋梗塞の発症は(諸要因に加え)1979年当時の被曝が関与している可能性は否定できない」(要旨抜粋)と記載されている。
 電離放射線障害の業務上外に関する検討会の報告書には、WBCによる測定・評価について「有意な被ばくは認められていない」、としている。梅田さんは今回の決定を「納得できない」として島根労働局に審査請求の手続きを取ったという。
 梅田さんは2月の厚生労働省への申し立てで、被曝した敦賀原発の現場の再調査を強く求めた。また、労働基準監督署の聞き取り調査などがどのようなかたちでまとめられ検討会に提出されたのかを確認するため情報開示を求め続けてきた。しかし、その資料は未だに梅田さんの元には届いていない。
 梅田さんが働いた1979年当時は、労働者の被曝線量が最も高い時期でもあり、またその実態は闇の中にある。必ず、明らかにしなければならない。

(報告:渡辺美紀子)

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