東海第二原発の新基準「適合」との判断に対する抗議・申し入れ書(原発いらない茨城アクション実行委員会)

2018年7月4日(水)、原子力規制委員会は、東海第2原発について申請されている3つのうちの1つの「設置変更申請」が新規制基準に適合していることを認める審査書案を公表しました。
即日、茨城県内48グループ連名での「抗議文」が原子力規制委員会に提出されました。
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東海第2原発のパブリックコメント募集が始まりました。みなさまぜひご意見を送ってください。
www.nsr.go.jp/procedure/public_comment/20180705_01.html

 

原子力規制委員会

委員長 更田豊志 殿

 

東海第二原発の新基準「適合」との判断に対する抗議・申し入れ書

 

原子力規制委員会は2018年7月4日の会議で、日本原電が提示した東海第2原発・設置変更申請が新規制基準に「適合」していると発表しました。

私たち・原発いらない茨城アクション実行委員会はこの発表に強く抗議します。

 

2014年以降続けられた東海第2原発の審査は内容的にも、またスケジュール的にも、非常に「無理」があると考えます。

 

そもそも新規制基準で難燃性ケーブルを義務付けているにも関わらず、非難燃性ケーブルに防火シートを巻くことで同等の機能が得られることを了承した点は「無理」の最たるものです。

また2018年11月27日を期限とする複数の審査のスケジュールも日本原電の書面提出の遅れに原子力規制委員会が「のまれる」状態になっており、大きな「無理」が生じた審査になっています。

この「無理を通す」状態の下で、東海第2原発・設置変更許可申請を了承とするのは「規制」ではなく「現状追認」ではないでしょうか。

 

国会事故調査委員会が福島原発事故の構造的な原因を、「当時の規制当局が電気事業者の『虜(とりこ)』となっていた」と断じたことをいまこそ想起しなければなりません。

 

現在の原子力規制委員会は再び電気事業者の「虜」になりつつあると考えます。

 

以上、今回の発表に強く抗議するとともに、今後に向けて次の点を要望します。

 

【要望事項】

・原子力規制委員会本来の「規制」の姿勢を取り戻してください

・東海第2原発に関し茨城県民をはじめ国民から提示されるすべての公募意見に真摯に向き合ってください

・今後続く東海第2原発の審査においても、スケジュールありきの安易な判断をしないでください

以上

抗議・申入れ団体:  原発いらない茨城アクション実行委員会

(連絡先:茨城県水戸市大工町3-4-24 電話:029-221-6811 )

*以下、抗議・申入れ団体  48団体連盟

 

脱原発ネットワーク茨城/ 茨城平和擁護県民会議/ さよなら原発いばらきネットワーク/ 茨城県平和委員会/ 脱原発とうかい塾/ 原発事故からくらしを守るネットワーク/ さよなら原発ひたちなか市実行委員会/ 原電いばらき抗議アクション/ 東海第二相談会/ リリウムの会/ 原発いらない牛久の会/ 原発とまちづくり研究会/ 常総生活協同組合/ 希望のたね・みと/ 憲法を生かす会・茨城/ ひたちなか平和フォーラム/ 水戸平和フォーラム/ かさま平和フォーラム/ 筑西平和フォーラム/ 県西平和擁護市民の会/ 反核平和原水禁鹿行会議/ I女性会議茨城/ ひたちなか平和フォーラム/ 石岡平和の会/ 石岡地域憲法9条の会/ 新石岡市を考える市民の会/ 「日本と再生」を観る会/ 生活クラブ生協茨城 地域くらぶチームさくら台/ 環境学習同好会/ この指とまれ/ つくば市民放射能測定所/ 安保法制に反対する筑波大学有志の会/ 新日本婦人の会東海支部/ 茨城保養の会/ 未来への風いちから/ 茨城有権者の会/ 東海第2原発の再稼動を止める会/日本共産党茨城県委員会/ 日本共産党茨城県議団/ 新社会党茨城県本部/ 社会民主党茨城県連合/ 社会民主党水戸総支部/ 放射能から市民を守る会・高萩/ 反原子力茨城共同行動/ 平和擁護土浦市民会議/ 茨城県原発を考える会/ 福島応援プロジェクト茨城/ 戦争をさせない茨城県1000人委員会/