2016/11/22

【記者会見・集会】 11月22日15時~ 使用済み燃料プールの危険性:福島の教訓

◆日時:2016年11月22日 15時~17時
  (14時半から入館証を配布いたします)
◆場所:参議院議員会館 102会議室 (定員42名)
 ※事前予約制、同時通訳有り  
   contact@cnic.jp または03-3357-3800までご連絡下さい
 
◆趣旨:

 2011年の福島第一原発事故では、4号機の使用済み燃料プールで起きていた危機的な状況に注目が集まりました。当時、このプールには原子炉から取り出されたばかりのものを含め大量の燃料が稠密な状態で保管されており、その燃料が放つ熱によりプールの水の蒸発が進めば燃料火災へと至る可能性があったからです。原子炉の側から水がプールに流入するという予想外の出来事で最悪の事態は免れることができましたが、そうでなかったら?

 米国科学アカデミーの福島原子力事故の教訓に関する研究グループ(フェーズ2)のメンバーだったプリンストン大学のフランク・フォンヒッペル名誉教授に解説いただきます。
 

教授がドイツ人研究者と大気拡散モデルを使って行ったシミュレーションが示すものは?

・放出された放射性セシウムのほとんどが風で海の方に向かう場合:
  約150万人の避難を必要(福島事故の場合は約10万人)
・風が東京に向けて吹いている(3月19日のような)場合:
  3500万人の長期的避難が必要となっていた可能性
 

プールで5年以上冷却された使用済み燃料を空冷式の乾式貯蔵キャスクに移してプールに余裕を作り、火災の可能性・影響を低減すべきだという案を米国原子力規制委員会(NRC)が採用しないのはなぜか。 プール保管より乾式貯蔵の方がはるかに安全だとする原子力規制委員会田中委員長と更田委員長代理。委員会では、各地の原発での乾式貯蔵への移行を指示することを検討したのか。

 

◆講師: フランク・フォンヒッペルさん

  プリンストン大学名誉教授(核物理学者)、国際核分裂性物質パネル(IPFM)前共同議長。1993年~94年、ホワイトハウス「科学・技術政策局」国家安全保障担当次官として、ロシアの核兵器物質セキュリティー強化のための米ロ協調プログラム策定に関わる。30年以上、プルトニウムと高濃縮ウランの管理に関する政策立案に携わり、使用済み燃料からのプルトニウムの分離などの研究に貢献。

 
◆主催:原子力資料情報室、核情報、原水爆禁止日本国民会議

◆紹介議員:福島みずほ参議院議員

◆協力: 超党派「原発ゼロの会」

◆連絡先

認定特定非営利活動法人 原子力資料情報室
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