【資料】原子力発電所および核燃料関連施設で発生した  おもな事故・故障 (2015年度)

 『原子力資料情報室通信』第506号(2016/8/1)より

 原子力発電所および核燃料関連施設について、原子力規制委員会の「原子炉等規制法または放射線障害防止法に基づく報告(2015年度)」(http://www.nsr.go.jp/activity/bousai/trouble/houkoku/h27.html)、「原子力施設情報公開ライブラリー」(http://www.nucia.jp/)、および事業者の発表などをもとに、事故・故障の発生状況を調査し、2015年度のようすを一覧表にまとめた。「法律」とあるのは法律に基づいて報告されたものである。
 非常用ディーゼル発電機の起動にかかわる失敗やトラブルが何件も報告されている。
 六ヶ所再処理工場でおきた、落雷により漏えい液受け皿液位計など安全上重要な機器として分類されている機器が同時に多数機能喪失し、状態の監視ができなくなったことは深刻である。落雷規模の設定が甘すぎたことが根本的な原因だが、日本原燃がとった対策は270基の保安器の追加設置で、この点について十分な検討がされていない。                         

(上澤千尋)